世界と日本のeスポーツ事情|最も稼ぐeスポーツ選手や総合賞金が高いゲームタイトルは?

2023年9月15日から10月8日にかけて、中華人民共和国浙江省の省都?杭州市で第19回アジア競技大会が開催されました。本大会では、アジア競技大会の歴史で初めてeスポーツが正式採用され、全7種目のうち日本代表は3種目に出場。中国は金メダル4枚でトップ、韓国は金メダル1枚で2位、タイは金メダル1枚で3位にランクインしました。 日本は世界のeスポーツランキングで13位と世界にやや遅れを取っているものの、eスポーツは職業の一つとして今後大きな可能性を秘めています。今回は、eスポーツで最も稼いでいる選手を調査しました。世界と日本で稼いでいるeスポーツ選手や賞金が高いスポーツゲームについて、インフォグラフィックを用いて紹介します。
この記事を書いた人: 伊藤めぐみ | ファクトチェック: Fintan Costello · 最終更新日: · 広告の情報開示
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世界のeスポーツ事情

近年、世界におけるeスポーツ市場は急速に成長しています。Statistaのデータによると、世界のeスポーツ市場規模は2021年に11.3億米ドル、2022年に13.8億米ドルとなっており、2025年には18.6億米ドルにまで成長すると予測されています。

eスポーツは観戦者数も年々増加傾向にあり、2020年から2022年にかけて4億3570万人から5億3210万人にまで増えました。2025年には6億4080万人もの人が世界中でeスポーツを観戦する予測です。

世界のeスポーツ賞金額ランキングTOP10

下記は世界で最も多い総合賞金額を稼いでいるeスポーツ選手のランキングです。

順位 eスポーツ選手 国籍 総合獲得賞金 (米ドル) 総合獲得賞金 (日本円※)
1 N0tail (Johan Sundstein) デンマーク $7,184,163.05 10.7億円
2 JerAx (Jesse Vainikka) フィンランド $6,486,623.98 9.7億円
3 ana (Anathan Pham) オーストラリア $6,024,411.96 9.2億円
4 Ceb (Sébastien Debs) フランス $5,887,342.73 8.8億円
5 Topson (Topias Taavitsainen) フィンランド $5,701,022.33 8.5億円
6 Miposhka (Yaroslav Naidenov) ロシア $5,322,679.69 7.97億
7 KuroKy (Kuro Takhasomi) ドイツ $5,291,422.93 7.92億円
8 Yatoro (Ilya Mulyarchuk) ウクライナ $5,094,281.15 7.63億円
9 Collapse (Magomed Khalilov) ロシア $5,090,519.27 7.6億円
10 Mira (Miroslaw Kolpakov) ウクライナ $5,076,307.25 7.5億円

※1ドル=150円で換算

ランキングTOP10にランクインしているのはヨーロッパ諸国がほとんどとなっており、中でもフィンランドとロシア、ウクライナが目立ちます。

なお、各eスポーツ選手がプレイしているゲームタイトルは「Dota2」です。Dota2は、5人1組のチームで相手チーム拠点の破壊を目指すMOBA(Multiplayer Online Buttle Arena)ジャンルのゲームです。シンプルなルールながら、100体を超えるキャラクターの豊富さや奥深い戦術、200種類以上のアイテムを使った戦略など、戦略の幅の大きさから高い人気を誇ります。世界大会も開催されており、優勝賞金は約26億円を記録しています。

Dota2が賞金額でトップに躍り出た背景には、ゲームの奥深さに加えて、コミュニティ支援のビジネスモデルであることや国際的に人気があることなどがあげられます。

Dota2の開発元であるCalveはコミュニティ支援のビジネスモデルを採用しており、数々のプロジェクトやプラットフォームを通してサポートを提供しています。これにより、コミュニティの活性化や持続的な拡大を実現しています。また、Dota2は国際的に人気があるeスポーツであり、2021年には歴代ピークである274万人以上がDota2を視聴しています。

日本のeスポーツ事情

日本は世界有数のゲーム先進国であるものの、eスポーツ市場は世界から遅れを取っているのが現状です。各国のeスポーツ総合獲得賞金をもとに作成された世界のeスポーツランキングにおける日本の順位は13位となっています。

日本のeスポーツ市場が世界に遅れを取っている理由としては、パソコンの普及率の低さが関係していると考えられます。経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本の子供はパソコンの使用率が世界と比べて低いことがわかっています。

実際に「自宅にノートパソコンがあり、自分もそれを使用する」と答えた15歳生徒の割合は、アメリカは73%、イギリスは78%、デンマークは94%であったのに対し、日本ではわずか35%でした。このように、日本にはパソコンを所有していないためにeスポーツをプレイできない若者が多く、市場の拡大を阻んでいると考えることができます。

とはいえ、日本のeスポーツ市場規模は年々右肩上がりに成長しています。2021年における国内のeスポーツ市場規模は前年比115.5%の78.4億円を記録。2025年には約180億円まで成長すると予想されています。(参照:PR TIMES

2021年における日本国内のeスポーツファンは743万人となっており、前年比108%の成長を記録しています。2025年にはeスポーツファンが1,200万人を超えることが予想されるなど、これからeスポーツ市場が大きな飛躍を遂げる可能性は十分にあると言えます。

日本のeスポーツ賞金額ランキングTOP10

以下は、日本で最も稼いでいるeスポーツ選手のランキングです。

順位 eスポーツ選手 総合獲得賞金 (米ドル) 総合獲得賞金 (日本円※) ゲームタイトル
1 kakip 柿沼 秀真(カキヌマ シュウマ) $1,228,551.54 1.8億円 Shadowverse
2 feg 奥元隆太朗(オクモト リュウタロウ) $1,003,000.00 1.5億円 Shadowverse
3 Tokido 谷口一(タニグチ ハジメ) $545,626.91 8169万円 格闘ゲーム
4 negima $409,517.18 6131万円 Shadowverse
5 glory サトウ ケンタ $402,596.00 6027万円 Hearthstone
6 posesi イシバシ ワタル $369,465.00 5532万円 Hearthstone
7 Gachikun 金森識裕(カナモリ ツネヒロ) $326,582.68 4890万円 格闘ゲーム
8 Mugi $283,333.33 4242万円 Clash Royale
9 Duelo $269,224.90 4031万円 PLAYERUNKNOWN′S BATTLEGROUNDS Mobile
10 Tensai $263,958.33 3952万円 Brawl Stars

※1ドル=150円で換算

日本国内では、ShadowverseとHearthstoneで稼いでいるeスポーツ選手が多いです。

ShadowverseはCygamesによって、HeartstoneはBlizzard Entertainmentによってそれぞれ開発されたデジタルカードゲームです。プレイヤーはさまざまなカードを使ってデッキを組み、対戦相手とバトルを行います。

世界ではMOBAジャンルのゲームで稼いでいるeスポーツ選手が圧倒的に多いですが、日本ではデジタルカードゲームで多くの賞金を手にしているeスポーツ選手が多いのが特徴です。

世界で総合賞金が高いeスポーツゲーム

以下は、世界で最も賞金総額が高いeスポーツゲームのランキングです。

順位 ゲームタイトル 賞金 ゲーム人口
1 Dota 2 $337,107,974.16(約415億5,300万円※) 1億人
2 Fortnite $154,851,332.43(約204億6,300万円) 1億2,500万人
3 Counter-Strike: Global Offensive $150,302,254.64(約198億6000万円) 1億人
4 League of Legends $100,690,798.39(約133億円) 1億人
5 Arena of Valor $70,371,367.25(約93億円) 2億人

※※1ドル=150円で換算

以下では、それぞれのゲームの特徴や世界での人気度などについて紹介していきます。

Dota 2

Dota2は、Valve Corporationによって開発されたMOBA(Multiplayer Online Buttle Arena)ジャンルのゲームです。

5人1組のチーム同士で対戦し、相手チームの拠点「アンシェント」の破壊を目指します。プレイヤーは「ヒーロー」と呼ばれる100種類以上の特殊なキャラクターの能力を戦略的に活用して戦場を制します。

世界中で毎日何百万人ものプレイヤーが参加しており、eスポーツシーンでも高い人気を誇ります。大規模なトーナメントや世界大会が行われており、2022年にシンガポールで開催された世界大会「The International 11」の賞金総額は1893万ドルになりました。

Fortnite

Fortniteは、Epics Gamesが制作したオンラインゲームです。無料でダウンロード&プレイできる、一番人気の「バトルロイヤル」モードに加え、「パーティーロイヤル」「クリエイティブ」「世界を救え」の全4種のゲームモードで遊べます。

2019年には史上最高のトーナメントと言われる「Fortnite World Cup」がニューヨークで開催され、4,000万人以上のプレイヤーが参加しました。ソロとデュオ決勝で3,000万ドル、クリエイティブ決勝では300万ドルの賞金総額が用意されるなど、世界規模の大会となりました。

また、オリンピックeスポーツシリーズ2023にも採用されました。オンラインゲームという枠を超えた、スポーツ射撃の競技としてのFortniteの魅力に注目です。

Counter-Strike: Global Offensive

Counter-Strike: Global Offensiveは、Valve CorporationとHidden Path Entertainmentによって開発されたファーストパーソンシューティングゲームです。テロリスト対テロリストの2つのチームに分かれ、プレイヤーはラウンド開始時に武器や装備を購入し、チーム内で協力して戦術を練って戦います。

競技性の高さからプロフェッショナルなeスポーツシーンも盛んで、世界中で開催されている大会では多くのプレイヤーが熱戦を繰り広げています。

League of Legends

League of Legendsは、Riot Gamesによって開発されたMOBAゲームです。プレイヤーはチームを組み、3つの主要なレーンと呼ばれる通路を通じて敵の基地に進撃。各プレイヤーは異なる役割を持つチャンピオンを操作し、相手チームと戦います。

League of Legendsは、世界中で1億人のプレイヤー人口を誇るなど、非常に高い人気があり、プロフェッショナルリーグや大会も盛況です。

Arena of Valor

Arena of Valorは、Tencent Gamesによって開発されたMOBAゲームです。5人から成る2つのチームが対戦し、敵の基地を破壊を目指します。

プレイヤーは、攻撃型、防御型、補助型など、さまざまな役割のヒーローを、チームの戦術に合わせて選択。直感的なコントロールと迅速な戦術判断が求められるため、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに人気です。

ゲーム内での成績によってランクが上がるシステムで、競技シーンも盛んです。プロプレイヤーや大会が存在し、AoVコミュニティは世界中で活発です。

日本で総合賞金が高いeスポーツ競技会

以下は、日本で総合賞金が最も高いeスポーツ競技会のランキングです。

eスポーツ競技会 賞金総額
PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 2 3億円
Shadowverse World Grand Prix 2021 2億8,000万円
MONSTER STRIKE GRANDPRIX 2019 Asia Championship 1億円
2021 荒野CHAMPIONSHIP – 夢への道 1億円
BEMANI PRO LEAGUE 2,000万円

どのような大会で大きな賞金が動いているのか、各大会の概要とともに紹介します。

PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 2

「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 2」は、日本国内で開催されるプレイヤーズ?アンノウンズ バトルグラウンド(PUBG)モバイルの公式リーグ大会です。この大会は、PUBG MOBILEの日本国内プレイヤーコミュニティを活性化し、競技シーンを発展させることを目的としています。

大会はシーズン制で行われ、各シーズンごとに複数のラウンドが実施されます。各ラウンドでは、プレイヤーたちがバトルロイヤル形式で戦い、優勝を目指します。優勝チームは豪華な賞金を獲得し、プロプレイヤーとしての活躍するチャンスを得られます。また、大会はライブ配信され、多くのファンが熱狂的に応援しています。

Shadowverse World Grand Prix 2021

Shadowverse World Grand Prix 2021は、Cygamesが開催したデジタルカードゲーム「Shadowverse」の世界大会です。

本大会では、世界中から選ばれた最高峰のShadowverseプレイヤーたちが、豪華な賞金をかけて熱い戦いを繰り広げました。大会の優勝者は、多額の賞金に加えて、Shadowverseコミュニティやファンからの賞賛を得ることで、プロプレイヤーとしての地位を確立できます。Shadowverse World Grand Prix 2021は、Shadowverseコミュニティにとって一年間の集大成となるイベントでした。

MONSTER STRIKE GRANDPRIX 2019 Asia Championship

「MONSTER STRIKE GRANDPRIX 2019 Asia Championship」は、Mixiが主催したモンスターバトルRPG「モンスターストライク」のアジア地域選手権大会です。

アジア各国から選ばれたトッププレイヤーたちが競い合うイベントで、豪華な賞金と栄誉がかけられました。優勝者は賞金と共に、アジア地域代表としての名声を得られます。戦略的な要素と緊張感あふれるバトルが特徴で、「モンスターストライク」コミュニティにとっては一大イベントとなりました。

2021 荒野CHAMPIONSHIP – 夢への道

「2021 荒野CHAMPIONSHIP – 夢への道」は、中国のゲーム開発会社Tencent Gamesが主催した公式大会です。プロのPUBG MOBILEプレイヤーたちが豪華な賞金と栄誉をかけて競い合いました。大会は豪華なプロダクションと共にライブ配信されました。

本大会はPUBG MOBILEコミュニティにとって最高峰の戦いの場であり、プロプレイヤーたちが夢を追い求める舞台となりました。

BEMANI PRO LEAGUE

「BEMANI PRO LEAGUE」は、コナミデジタルエンタテインメントが主催する音楽ゲームシリーズ「BEMANI」のeスポーツ大会です。プロプレイヤーがチームに所属し、リーグ戦で競い合います。

eスポーツと音楽を掛け合わせた新感覚のエンターテインメントとなっており、油症チームには2000万円の総合賞金が付与されました。

まとめ

eスポーツは、オリンピックで正式競技として採択されるなど、単なるゲームの枠を超え競技としての人気が高まっています。世界では2025年までに、eスポーツ市場は18.6億米ドルに、eスポーツ観戦者数は6億4080万人に成長することが予想されています。

日本におけるeスポーツ市場は、世界に遅れを取りつつも年々右肩上がりに成長しています。2025年には約180億円まで成長すると予想されるなど、職業としての可能性は多いにあります。日本人でも国内外の大会に積極的に参加することで、大きなやりがいを感じることができるでしょう。日本を世界ランク13位からトップへと導くことも不可能ではありません。

eスポーツは、ゲーム好きやギャンブル好きの人にとって一攫千金を狙う絶好のチャンスです。世界のeスポーツ選手のように億越え?兆越えの賞金を稼ぐプロゲーマーを目指してみてはいかがでしょうか?

本記事の参照URL

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この記事を書いた人
BonusFinder Japan 編集長

BonusFinderの編集長、伊藤めぐみです。アメリカの大学でコンピューターサイエンスの修士号とマーケティングの博士号を取得し、ヨーロッパのオンラインカジノでマーケティングを担当していました。2007年からカジノの業界で働いており、BonusFinderではオンラインカジノの専門家として、カジノのレビューやコンテンツの品質管理責任者を担当しています。